子供時代の記憶に残る絵本
「ぐりとぐら」という名称を聞けば、おそらくは性別を問わずほとんどの人が表紙に描かれた赤色と青色の帽子をかぶった二匹のネズミの姿を思い出すことができるのではないかと思います。
私自身の思い出で言えばこの「ぐりとぐら」を最初に読んだのは保育園の図書で、友達同士で取り合うようにして読んでいたのを思い出します。
「ぐりとぐら」は日本で発行された絵本であるものの、海外からも高く評価をされていて英語版だけでなくデンマーク語やエスペラント語なと全部で10ヶ国語にも翻訳されているといいますから驚きです。
私だけでなく大人になった人たちからも強く心に残る図書として挙げられている本ですから、世界中の子供たちにもきっと同じ印象を与えているのでしょうね。
「ぐりとぐら」の印象的なシーン
「ぐりとぐら」は中川李枝子作/山脇百合子絵による絵本で、もともとは幼児向け読み物を集めた雑誌への掲載が原作となっています。
現在では続編や単行本として複数の本が発行されていますが、やはり一番に印象的なのは第一作めの表題作でしょう。
あらすじはぐりとぐらの二匹の野ねずみが見つけた大きなタマゴを使ってカステラを作っていくというもので、フライパンを使って丸いカステラを焼いて作って森のみんなにごちそうをするまでが描かれます。
一作目はカステラですが、続編になるとパンケーキなど別の料理も登場してきます。
イラストは白を基調にしたシンプルなものなのですが、それが不思議と登場する食べ物をおいしく見せてくれて、料理のシーンは何度見てもお腹が減る思いがします。